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平成27年 葉山町議会第3回定例会

◎一般質問 10月6日(火)13:00~

 

■質問項目

 

①安全で快適な海水浴場について

②安心・安全でまちづくりについて

③葉山の川について

 

※一般質問の録画動画をご覧になれます。⇒ http://www.hayama-town.stream.jfit.co.jp/vod_play.php?CNTID=13714&PREVPAGE=%CC%E1%A4%EB

 

■項目別の説明

 

①平成27年度のおける、葉山町海水浴場の現状把握、認識、今後の対策などについて質問させて頂きました。

 

A)治安について


 ここ数年、葉山をはじめとする、近隣自治体の海水浴場は、海の家自体の営業スタイル、その客層など含め、大きく変わりつつあり、そのれにつられるかのように、結果、治安が保たれず痛ましい事件まで発展するケースも出てきました。
お隣の逗子市では、日本一厳しい海水浴場のルールを一昨年より導入し、来場者の客層が大幅に変わったという事は、誰もが知り得る事実となっております。また、その先の鎌倉市でも、海の家の営業時間の短縮や海水浴場での飲酒など、新たな条例を設けました。

 一方、葉山町では、平成22年度以降、海水浴場のルールは基本、変更になっておらず、逆に、平成26年度は夜9時までに短縮した海の家の営業時間を1時間増やし、夜10時までの営業にするなど、近隣自治体の流れには順応しない形で、今年の海の家は運営されました。その結果、私の所に届いた町民の方から頂いた声、あるいは、私自身で見た海水浴場の見解と、町が把握している海水浴場は一致しているのか質問しました。

 

 町長からは、海水浴場の治安についは、瞬間的な部分で、多少の誤差もあるだろうし、良い話ばかり聞こえている訳ではないが、大きな問題などもなく結果としては良かったと認識しているとの返答がありました。

 現状把握としては、私とかなりの認識の違いがあり、見る角度が違えばこうも変わるのものか?とも思いました。

 

 実際に私の所に届いた声でも、バス待ちの利用客をからかっている若者がいたり、駐車場を占領したり、ごみの放置、騒音など、しっかり監視して欲しいとの要望が数件寄せられておりました。
私自身も、一色海岸や森戸海岸を見る限り、ちょっとした違和感と、治安の悪さを感じましたので、ここは、今後の対策の中でしっかりと再認識してもらう必要があると感じました。

 

B)近隣自治体との対策の差と条例化などの動きについて

 

 平成22年度からテコ入れされていない、葉山町海水浴場の条例を含め、今後規制を設ける予定があるか伺いましたが、現時点では、町側として、新たなルール作りをする予定はないそうです。

 葉山町は、海水浴場が4か所あり、各々に組合が存在する中で、その全てにおいて統一したルールを設けるのは難しいというのが答えでした。(全体の営業時間やごみの有償回収などのルールは統一されています。)

 確かに、言われてみれば、ルールを決めた後の警備や監視の仕方などまで考えると、簡単な話では無いことは認識できますが、大きな事件が起こってからでは遅い…と考えます。

 8月23日に起きた、耳を疑うような痛ましい事故がその例です。海水浴場や海の家とは直接的な因果関係はないにしろ、結果としては、事故直前まで海の家で酒を飲んでいた事が判明した以上、切り離して考えられない事案ですし、警察署からのヒアリングでは、警察は、条例化された上での違反等でなければ、取締りをすることは出来ないという話もされています。

 近隣自治体の動向を踏まえても、条例化するか否かは別として、新たなルール作りをするべきかという話し合いは、絶対に持つべきですし、その結果、新たなルールを設けることで、「誰もが平等に楽しむことが出来る海水浴場」となるのであれば、必要な事だと思います。

 この、海水浴場問題に関しては、今後、議会の総務建設常任員会の中で、話し合っていく予定になっておりますので、また、報告させて頂きます。

 

※8月23日の事故について、ご遺族の方にお悔やみを申し上げますと共に、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

C)ごみ問題について、有償回収の結果と今後の対応は

 

 海水浴場のシーズンに入ると、町のあちらこちらで、海水浴客の放置ゴミであろう物を見つけられます。 実際に、一色エリアに住まわれている方からは、画像付きで放置ゴミのメールを頂きましたし、SNSへの投稿記事を見ても、それらを見ることが出来ます。

 今年度、町としては、海水浴客の放置ゴミをどうみているか?どんな対策を講じ結果はどうだったかを伺いましたが、町側も、決して良かったとは認識していませんでした。しかし、この放置ゴミに関しては、町民以外の観光客がしている傾向が強いと判断しており、今後の対策を検討中との事です。
 現状では、放置ゴミなど連絡を受け次第、町側で対応しているとの事ですが、線引きとして、海岸より住宅地持ち運ばれてしまったゴミの回収については、町で対応しているとの事です。しかしながら、圧倒的に人数が足りていない状況ですので、今後は、町内会をはじめとする、地域ボランティアネットワークの構築など、必要になるではと思っています。
 海の家でのごみの有償回収については、まだまだ情報が浸透していないようで、今後、更なるPRなどを含め、ごみ持ち帰りを含めた宣伝も推進していく必要があると提案しました。
 


②安心・安全、人にやさしい町について

 

A)葉山町商工会「通り名事業」について

 

 現在、自身が所属する、葉山町商工会の地域活性化委員会の中で、通り名看板事業を推進していますが、この事業は、単なる風情がある街並みや通りをつくるというだけでなく、いざという時の防災の観点からも、”誰もが判り易い道”という点でも、本来、町が主体で進めていくべき事業ではないかという事で、質問させて頂きました。
 町側は、防災マップ上での通り名の共有はしていきたいとの答えは頂きました。今後は、更に、予算面でも後押しして頂けるように働きかけて参りたいと思います。

B)民間の防災関連団体との連携・協力体制について

 

 葉山災害ボランティアネットワークさんが進めている「災害情報アプリ【DITS】」を、もっと大々的に取り入れて頂けるようにお願いしました。今夏、茨城県で起きた、大きな水害時でも、町の行政無線が作動しなかったといったケースがあります。そんな時、各地で起きている状況などの把握するうえでも、このようなアプリを、町の担当部局、消防署、消防団といったメンバー構成で登録することは、決してやぶさかではないと思いますので、今後、協力に登録要請していきます。

 

 

C)縦割り行政区分の中での職員の意識と情報共有について

 

 今春より、議員となって、幾度となく町の担当部局の方々と多くの話し合いの時間を費やしてきましたが、横連携の無さに苛立ちを覚えます。ましてや、各課の長であれば尚更、知っておくべきことでも、「担当では無いので判りません」と当たり前のような顔で答えられると、怒りを通り越して笑ってしまいます。とは言え、このままで言いはなく、しっかりと横との連携を図ることと、特に、長と名のつく管理職員の方には、その認識を持って頂きたいとのお願いをさせて頂きました。

 

D)葉山町のHPについてと、ごみ分別アプリの導入について

 

 お洒落な町として名高い葉山町ではありますが、とかくホームページに関しては、その見易さ、扱いやすさも今一つで、他の自治体を見ても、改善の余地が満載だと思っています。
 まずは、現状のホームページをどのように思っているのかを伺いました。町側も、決して満足できる状態ではないとの事ですが、であれば、早急にホームページ制作会社との密な話し合いでの改善をするべきだと意見させて頂きました。一昔前と違って、現在は、ページの更新などは、町側でどんどん出来るようなシステムオーダーが出来るはずですし、判り易く、操作しやすいページ作りを進めて頂きたいと思っています。

 

 また、ごみ分別アプリを作って配信できないものか質問させて頂きました。お隣の横須賀市や相模原市などは、ごみ収集の細分化に伴い、独自のごみ分別アプリを作っています。収集スケジュールに加え、分別検索機能があって、品目を入れると大抵のゴミはどの回収に該当するのかが判るようになっています。

 葉山町でも、是非導入してほしいとお願いしました。アプリは、スマートフォンが無ければ見ることは出来ませんが、新しく葉山に移り住む方々への周知も素早く出来ますし、毎回、紙ベースでの冊子を作るよりも、明らかにコスト面でも削減出来ます。是非、実現させたい事業の一つだと思っています。

 

 

③葉山の川について

 

A)川の水質にたいしての認識は

 

 葉山町の海の水質は、森戸、一色、長者ケ崎ともに、ここ数年AAですが、下山川、森戸川に関しては汚れているとの民間で調査している団体の方から報告を受けており、町として把握できているか伺いました。結果としては、基準値を超えて汚れている場所は認識されていました。主な要因としては、下水道が整備されていない場所からの生活排水だったりしますが、実際の問題としては、この問題を大きく取り上げて改善策を立てるまでには至っていませんでした。

 

B)リバークリーンについて

 

 川の清掃について、河川の管轄が県土木にあるという事から、町として積極的に川の清掃活動するという事にはならないとの事でしたが、7月に実施した森戸川の清掃では、かなりのゴミが回収されました。その結果を踏まえ、今後は、民間でのボランティア要員を集め、町と協働で活動していきましょうと提案させて頂きました。

 

C)子どもが遊べる川づくり

 

 美しい里山・里海に囲まれた豊かな自然があふれる葉山です。海だけでなく、山も、川も大切な葉山の自然の源です。川には、海とは違った生態系があり、楽しみや喜びがあります。町として、川遊びできるフィールドを作って欲しいとお願いしました。

 

■一般質問を終えた自己評価

 

 6月の一般質問に比べれば、多少、想いは伝えられたとは思いますが、逆に、項目が多すぎて、後半は、かなり端折った質問となってしまいました。時間配分に関しては、まだまだ経験と実績が必要なのかもしれません。

 点数にすると、50点といった所でしょうか?
 

 私の一般質問の時間は、町の皆様から頂いたご意見を敢えてこの場でするように心がけています。勿論、色々とご相談頂いた時点で、担当部局はじめ、町長に報告、相談させて頂いてはおりますが、町民の方が傍聴頂ける貴重な時間です。インターネット配信含め、一人でも多くの方に、理解してもらえるように、興味を持って頂けるようにするのが務めだと思っています。
 町の営業マンとして、町民の皆さんと行政とのパイプ役として、今後も、一般質問の時間を有効にして参ります。

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